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第十六話「The heart of Ymir」(6)

 「なんじゃあ!?」

 G2ハイウィザードが弾かれたように立ち上がる。

 「G13! 脅威排除!」

 月神のG3プロフェッサーが、グラリスの最強戦力・G13アサシンクロスへ指示を飛ばす。

 ぐわぎぃん!

 重い金属が衝突する音は、『ヴェスパー鎧』を着けたG9パラディンの跳躍音。『重すぎて歩けない』はずだが、片足に埋め込まれたホムンクルス製の義足を使い、無理やり床を蹴った。

 飛べば当然、着地する。

 ずどぉん!!

 ぬめりとした白色金属の塊が、倉庫の中央、爆発した革袋の真ん前に着地。いかなる脅威からも味方を守る、守護聖騎士が立つべき正当たるポジションだ。

 「G15!」

 爆発に巻き込まれたか、床に倒れた小柄なG14ソウルリンカーを、駆け寄った覆面のG14忍者が抱き上げる。

 「そのまま抱いていろ。揺らすな」

 いつの間にか隻眼のG4ハイプリースト。素早くG14の首筋で脈を、同時に瞳孔を確認。

 生きている。だが目の焦点が合わず、意識に混濁が見られる。

 「『ヒール』! 」

 ただちに治療開始。

 「G13!」

 G3プロフェッサーが再び叫ぶ。カプラが脅威にさらされた場合、その脅威に対して最も素早く対応できるのが、死神のG13アサシンクロスだ。事実、彼女の補給を担当していた若いカプラ嬢たちは、一斉に身体を床へ伏せている。G13アサシンクロスの起動に巻き込まれないため、緊急時にはそうするよう訓練されている。

 だが。

 「……」

 肝心のG13アサシンクロスは動かない。

 「G13、脅威判定を更新! コピー!?」

 「……コピー」

 G3プロフェッサーの怒鳴り声に、死神の澄んだ声が返る。だが、それでも死神の刃は動かず、その無感情な目を倉庫の中央へ向けたまま。

 「放っとけ、G3! そいつ壊れた!」

 ごっ!

 大きな杖で床を打ったのはG2ハイウィザード。同時に、

 うぉん!

 倉庫の中央へ巨大な魔法陣が出現。G2ハイウィザードによる大魔法だ。

 「G2?! ここでは!?」

 月神のG3プロフェッサーが血相を変える。飛行船の船倉で大魔法なんぞぶっ放したら、いくら『マグフォード』でもどうなるか。

 しかしG2ハイウィザードは意に介さず、

 「何かあってからじゃ遅い! 止めたきゃアンタが止めろ!」

 怒鳴り返す。魔法職・プロフェッサーは、魔法の発動を阻害するスキルも保有している。

 飛行船の中でいきなり大魔法を発動するG2ハイウィザードの乱暴さも、裏を返せばG3プロフェッサーの腕と判断を信頼している、ということだ。

 そして、この動乱のど真ん中。バラバラに千切れた革の死体袋の上に、

 

 『それ』は立っていた。 

 

 すらりとした長身に、赤銅色に染められた髪と眼鏡、そしてカプラ服。カプラ・グラリスの仕様を忠実に再現した……いや、それはあまりにも『忠実すぎる』。

 設定に忠実であろうとするあまり、逆に非人間的にさえ見える姿はそう、まるで『人形』だ。

 そして、その印象は正しい。 

 もし貴方が彼女の胸をはだけ、その豊かな乳房の間をのぞくことができれば、その白い肌に刻印された『5TH』の文字を見るだろう。

 

 『第5世代』。

 

 その言葉が意味するところを知る者は、もうほとんどいない。カプラ嬢たちでさえ、『彼女』の正体を正しく知っている者は一握りだ。

 多くのカプラ嬢の認識は、ただ『グラリスの欠員を埋めるために作られた人形』。

 人間の体を模し、魂術師・ソウルリンカーのスキルによって、過去に存在した最強の職業者の魂を宿し、グラリスとして活動する。

 グラリスの補欠人形、それが彼女だ。

 だが『彼女』が生み出された経緯、いや『闇』は、もっと深い。

 かつてシュバルツバルド共和国に存在したキル・ハイル、キエル・ハイルの親子。

 彼らの呪われた人生と所業。

 その果てに生み出された第5世代、いや最後の人形。

 

 『最後のグラリス』が今、目をさました。

 

 

 つづく

 

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中の人 | 第十六話「The heart of Ymir」 | 11:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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