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第十六話「The heart of Ymir」(52)

 「フィザリス!!」

 「グレイシャ!!」

 グラリスNo9・義足のG9パラディンと、同じく長身のG10ロードナイトが、同時に愛鳥の名を叫んだ。

 漆黒の羽を持つ、ひときわ巨大な騎鳥がG9の『フィザリス』。

 世にも稀な青い羽をなびかせるのがG10の『グレイシャ』。

 2羽のペコペコがジュノーの市街地を突っ切り、不時着した飛行船『マグフォード』で待つ2人の主人の元へと疾走してくる。

 「イヤーッ!!」

 フィザリスの背中、すっくとばかりに忍者立ちをきめたグラリスNo14・覆面のG14ニンジャが、追跡してくる敵に向かってクナイを投げ続けている。

 「敵の足を止める」

 グラリスNo1・神眼のG1スナイパーが、くるりと向きを変えて弓を構える。ハデス岩塊で市民を監視していた敵は既に壊滅、残った少数も市民や、セージキャッスルの賢者たちによって袋叩きにされている。

 ひょう!

 相変わらず、ろくに狙いもせず無造作に放たれるG1の矢が、敵の先頭を走る騎鳥騎士を直撃。

 カーン!!

 甲高い魔法の発動音。これはバリアに防がれる。だが直後、

 だぁーん!!

 重く響いた銃の射撃音と共に、騎士の身体が騎鳥ペコペコから弾き落とされた。

 「……ヒット」

 「見りゃわかるさ」

 双銃シキガミの片割れ『オロチ』を、伸ばした右手に構えたまま、グラリスNo11・双銃のG11ガンスリンガーが軽口を叩く。相手はスポッターとしてそばに控えた弟子のテーリングNo4・T4。

 ライフルも使わず、拳銃1丁でこの距離の狙撃を成功させるG11といい、G1といい、どうにも人間が相手だと、正しい意味での役不足を感じる。

 いっそ『セロ』のような戦前機械でも相手に大立ち回りしている方が、よほど釣り合いが取れているのではないか。

 2羽のペコペコを追っていた一団があわてて急ブレーキをかけ、逆に後退して市街地に逃げ込んだのも無理はない。馬鹿正直に追跡を続けていたら、2羽に追いつくまでに全滅させられかねない。

 カーン!!

 そうするうちにも、バリア魔法の甲高い発動音を響かせ、G9パラディンが『マグフォード』の甲板から飛び降りる。

 といっても、常人では歩行すら困難なほどの全身鎧。人外のパワーを持つホムンクルス製の義足で甲板を蹴るまでは良いが、着地はほとんど墜落と同義だ。

 もっとも、降りる前にグラリスNo4・隻眼のG4ハイプリーストからバリアを贈られたのはG9を守るためではない。

 ジュノーの石畳の方を保護するためである。

 「ありがとう、G14。フィザリス、来い!」

 よいしょ、と起き上がったG9、その白銀の鎧めがけてフィザリスが走り寄る。

 「イヤーッ!」

 背中に直立していたG14ニンジャが、その跳躍力を見せつけるように大ジャンプし、ひらりとG9の側へ着地。

 「フィザリスの武装は貴女?」

 「いや」

 G9の質問に、覆面のままのG14が首を振りながら、小さなメモをつまんで見せ、

 「無代さん」

 「……?!」

 G14が見せたメモは、カプラの女子寮に忍び込んだ無代がG14ニンジャの部屋から道具を拝借した時、詫びの言葉を残したものだ。

 くう、とフィザリスが喉で鳴く。

 いいから早く乗れ、というのだ。

 「そうか……本当になんでもできるな、あの人は」

 ふー、というため息は、呆れたのか感心したのか。分厚い鎧の上からでは表情のカケラも読めない。

 「グレイシャも完璧です、G9。……難しい装備なのに」

 こちらはG10。G9と同じく船を降り、愛鳥グレイシャの装備を確認していた。

 「無代さんには、こうなることが分かっていたのでしょうか?」

 「それは……わからないけれど」

 G10の質問とも、独白とも取れるつぶやきに、鎧の中からG9。

 「少なくとも、私たちがここに帰ってくる。そう信じていてくれたのだろう」

 その答えに、若いG10の顔がぱっ、と輝く。

 「そうですね! そして、私たちは帰ってきた!」

 「うむ」

 答えるや否や、だん、と義足で石畳を踏みつけ、一息で愛鳥の背にまたがるG9。通常ペコペコは立ったまま騎士を乗せるが、G9の全身鎧では鞍によじ登れないため、フィザリスの方が石畳に座り込む形で騎乗。

 直後、フィザリスがぐい、と足を踏ん張って立ち上がる。フィザリス自身の鎧とG9、総重量は1トン近いはずだが、その足に乱れはない。

 ペコペコという生物が本来持っているパワーを差し引いても、この黒鳥の怪力は群を抜いているといえる。

 「貴女も乗れ、G10」

 「承知!」

 力強く応えた若き女騎士の周りに、近習代わりのカプラ・ナイトたちがわらわらと集合。一人は鏡を掲げて、一人は最後のメイク確認。一人は髪型をチェックし、残りは手に手に磨き布を持って、G10の鎧を磨きあげる。

 船内でもたいがい磨いたはずだが、それこそチリ一つ残さず磨かないと気が済まないと言わんばかり。

 「参る!」

 ついにG10がグレイシャに騎乗。鎧の色は青銀色。

 世にも貴重なグレイシャの青羽に合わせたものだ。

 かかっ、とグレイシャの爪が石畳を叩き、青色の騎士が進み出る。

 「やあ、やあ!!!」

 受け取った兜を左脇に抱え、魔剣『暴食(グラ)』を右手に抜き放つ。

 「遠からんものは音に聞け! 近くば寄って目にも見よ!」

 

 つづく

 

 

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中の人 | 第十六話「The heart of Ymir」 | 12:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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