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第十六話「The heart of Ymir」(53)

 「遠からんものは音に聞け! 近くば寄って目にも見よ!」

 長身のグラリスNo10・G10ロードナイトの大音声が、ジュノーの空中都市を鮮やかに切り取った。

 その声が切り取った空間、それこそは彼女が認めた『戦さ場』であり、その声を後ろに聞く者は味方、そして前に聞く者が敵である。

 「我が名はオウカ!」

 

 ふぉーっ、ふぉぉーっ♪

 

 G10の名乗りを、高らかなラッパの音色が飾る。グラリスNo6・虹声のG6ジプシーが率いる音曲隊。そこには彼女の弟子となるグラリス・ダンサーだけでなく、G10配下のグラリス・ナイトも加わる。

 「我が姓はラピエサージュ!」

 

 だぁん! だだだぁん!

 

 騎士連による打楽器。

 騎鳥ペコペコの背に乗せて打つ特大の大太鼓や、雷神の如く連ねた小太鼓。楽器を持たぬ者はなお、盾を剣で打撃する。

 「我が血の誉れは遥か千年、忌まわしくも遠き聖なる戦に源を発する……だが!」

 G10の声が高まる。

 「その栄光、語り聞かせる相手にとって、貴様らは不足!」

 ぶん!

 片手の大剣が敵を指す。と、同時に、

 

 ぶわぁっ!

 

 G10が騎乗する愛鳥・グレイシャの青い両羽が左右へ、水平に開かれる。

 瞬間、『グレイシャ』の名の通り、辺り一面が氷河の蒼に染め上げられる幻。

 空を飛べないペコペコの羽は、身体の大きさに比して、長さも大きさもかなり退化している。

 だがグレイシャが広げた羽は鷹師の鷹、あの武装鷹・灰雷(ハイライ)もかくやの精強、そして豪奢。

 無論それは本来の羽ではなく、同系色の青で染めた『付け羽』なのだが、それが見事なグラデーションを描いて広がる様は、もはやそれだけで芸術品だ。

 これを初見で飾り切った瑞波の無代、まさに面目躍如といったところだろう。

 だがG10とグレイシャ、見ものはこれで終わりではない。

 「ゆえに! これより聞かせるは我が名、我が姓、我が血の栄光にあらず!」

 すすすっ、と、グレイシャの右片羽だけが顔の前に折りたたまれる。

 『片羽目隠し』

 そう呼ばれる構えは、こちらの怒りを内に溜め、相手を蔑み侮辱する意味。

 「聞かせるは罪!」

 ずばっ!

 グレイシャの両羽が上に45度跳ね上がり、ついでに片足も跳ね上げる。これぞ名高い、

 『荒ぶる鷹の構え』

 G10を乗せたまま、片足の不安定なポーズをとりながら、しかしグレイシャの姿勢には微塵の乱れもない。

 「貴様らの罪!」

 ずずずずずっ、とグレイシャの羽がさらに上へ。そして両羽の先端が頭上で出会う時、艶やかに広がった羽が描くのは円。

 『前日輪の構え』

 訓練を積んだペコペコでさえ困難とされる難ポーズも、グレイシャとG10にかかれば朝の背伸びと変わらない。さらに、

 「犯した罪の数!」

 羽は日輪を模ったまま、片足でくるり、と180度回転。敵に尻を向けたと見るや、

 ぶあっ!!

 今まで畳んでいた尾羽を、孔雀のごとく扇に広げる。これも付け羽、それも子供の背丈ほどもある長大な青羽とあれば、広げた様はまさに壮観。

 空中都市を渡る風さえ、極地の氷河の香りに変わる。

 「……くっ!」

 鳥に派手さで負けた、と本気で悔しがるのはG6ジプシー。

 「……くっ!」

 なぜか同じく悔しがるのがグラリスNo2・細身のG2ハイウィザード。

 

 じゃ、じゃあーん♪♪

 

 バックの音曲隊も、演奏が佳境に入る。G10の口上に被らないよう、しかもグレイシャの動きに音を正確にハメるG6の指揮。

 「罪、ひとつ!」

 G10の声で、グレイシャがまた180度振り向く。さらに右羽を前へ、地面と平行に伸ばし、左羽を上へ垂直に立てる。

 そして片足のまま、

 だん!

 一歩前へ。

 だん!

 もう一歩。

 だん! だん! だん! だん!

 「冒険者の、人類の宝たるカプラ社に、何をした!」

 G10の口上に合わせ、片足のまま跳ねるように前へ、前へ。

 そして足を入れ替え、羽の左右も入れ替えて、また前へ。

 『羽飛び六方』

 ペコペコの騎鳥術において最高レベルといわれる歩法が、ジュノーの石畳を高らかに鳴らす。

 グラリスNo10・師範貴騎士。その愛鳥グレイシャ。

 戦に先駆け味方を鼓舞し、敵を畏怖させる、これが『戦舞(ウォー・ダンス)』である。

 

 つづく

 

 

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中の人 | 第十六話「The heart of Ymir」 | 14:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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