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第十六話「The heart of Ymir」(54)
 だん、だん、だん!
 広げた片羽根を前へ、もう片羽根を後ろへ高く構えたまま、片足の騎鳥グレイシャが石畳を跳ね進む。
 「カプラ社を乗っ取り、我らカプラ嬢を空へと幽閉した! その罪! 」
 だん!
 グレイシャの羽根が前後に入れ交わり、同時に足も入れ替わる。
 難技とされる『羽根飛び六方』の中でも、さらに高度な『切り返し』。
 だん、だん、だん!
 グラリスNo10・長身のG10ロードナイトと、蒼羽の愛鳥グレイシャのコンビが、敵の眼前を悠々と通り過ぎて行く。
 「我らの掛け替えなき仲間、カプラ嬢をBOTにし、思うままに操られる人形に仕立てた! その罪!
 言われ放題。
 しかし敵は動かない。
 攻撃しても無駄とわかっている。
 G10とグレイシャの後ろに、長い光の帯。
 グラリスNo9・義足のG9パラディンの献身だ。これがある限り、いかなるダメージもG10に届かず、G9へと転化されてしまう。
 そして白銀の巨鎧を身につけ、漆黒の騎鳥フィザリスに騎乗したG9の側にはもう一人、グラリスNo4・隻眼のG4ハイプリーストも控えている。
 これでは、たとえ即死級のダメージを与えたとしてもたちまち蘇生され、やはりG10の舞を止めるには至らない。
 さらにはグラリスNo2・小柄なG2ハイウィザードが、いよいよ完全武装で戦列に参加し、後方にはグラリスNo1・神眼のG1スナイパーも控える。
 動けない。
 下手に動こうものなら、動いた順番に命がない。
 だが、彼らが動かない理由は他にもある。
 見ている。
 魅せられている。
 G10とグレイシャの舞に、魅入られている。
 『聖戦時代から伝わる』という口上は、決して嘘でも誇大でもない。
 G10が生まれたラピエサージュ家は、本当に聖戦を戦った戦士の末裔だ。その戦利品として魔剣『暴食(グラ)』を伝え、そして戦いの記憶と作法もまた伝えている。
 カプラ社の師範貴騎士となる資格を持つ名家中の名家、各国の王家王族を除けば、片手の数にも満たない血統の持ち主である。
 そしてこの舞こそ、彼女が当代のグラリス・ロードナイトを襲名する礎となった技。
 そもそもG10クラスの貴騎士による戦舞を見る機会など、王家が国民向けに隔年で行う閲兵式がせいぜい。まして実戦ともなれば、王族級の将軍同士が衝突する大戦レベルでなくては出番がない。
 そしてそんな大戦は、ついぞ数世代も起きていない。
 およそ今のようなレベルの小競り合いで見られる代物ではないのだ。
 『グラリス・ロードナイトの戦舞を見た』。
 それだけで、敵も味方も関係なく語り草にできる。
 今、目の前で披露されている舞は、それほどの価値がある。さらにはグラリスNo6・虹声のG6ジプシー率いる音曲隊がバックなのだ。
 それを最前線で拝めるというのだから、敵になったのが幸なのか不幸なのかわからない。
 自分たちの悪行を並べたてられているとしても、眼福にしてお釣りがくる。
 G10の舞は続き、敵の罪の数も増えていく。
 曰く、不可侵たるカプラシステムに介入し、これを意のままに操ろうとしていること。
 曰く、戦前機械『セロ』を操り、ジュノーを制圧したこと。
 曰く、罪なきジュノーの民を、武力で幽閉したこと。
 曰く、
 曰く、
 G10の数える罪は、ゆうに20を超えていく。しかし、
 「貴様らの罪は果てぬ! ここから先は、己が胸に聞くがよい! その声に恥じる者は!」
 
 だぁん!
 バックの演奏が盛り上がる。
 G10とグレイシャが敵に背を見せ、尾羽根を広げ、両の羽根を再び日輪の形に。
 『後日輪の構え』
 「その身を恥じる者は剣を捨て、弓を切り、陣をば解いて首を垂れよ!」
 ぐるり、とグレイシャが振り返れば、再びの『前日輪の構え』。
 「 なお己の胸に聞けぬ者、聞いたとしても恥じぬ者は!」
 ぶん!
 G10の大剣が風を切る。
 同時にグレイシャの左羽根が左方へ、右羽根もまた左方へずい、と伸ばされる。そしてぐるり、と人が手のひらを返すように翼の上下を返す。
 濃蒼の上羽根から、薄蒼の下羽根へと景色が変わる。
 おおおっ!!
 味方も、敵からも感嘆の声が上がった。
 世界中探しても、グレイシャを除いて数羽しか持たぬ秘技。
 『天地羽根返し』
 左へ伸ばされた二つの羽根が、揃ってぐるぅり、と上方へ回転。
 「我が剣にて押し伝えん!」
 ぐん!
 二つの羽根が、右方向へ勢いよく落とされる。
 この一連の動作こそ、G10とグレイシャが人の身から戦の神へ、必勝の変身を遂げたことを意味する。
 もはやこの戦場において、彼女を打ち破れる者は存在しない、と世界の全てに向かって宣言した。
 「カプラ・グラリスの栄光を恐れぬならば、かかって参れ!」
 つづく

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中の人 | 第十六話「The heart of Ymir」 | 18:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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