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第十六話「The heart of Ymir」(55)
 「カプラ・グラリスの栄光を恐れぬならば、かかって参れ!」
 グラリスNo10・長身のG10ロードナイトが掲げた大剣が、空中都市に光を放つ。
 「……御見事!」
 無代は、腹の底から感嘆の声を上げた。
 戦車『バドン』の狭い車内、細いのぞき窓から食い入るように外を見つめていたのだ。
 G10の愛鳥グレイシャの羽を飾ったのは当の無代だが、
 (本当にあれでよかったのか……?)
 その不安があった。
 騎鳥ペコペコの『陣飾り』そのものは故郷の瑞波で何度か経験している。模擬戦ではあったが、友人である一条流や綾のペコペコを飾る手伝いをさせてもらった。
 しかし今回は聖戦時代まで遡る由緒を持つ、恐らくは世界一のペコペコ、世界一の舞い手だ。その舞を飾るのに初見で、しかもわずかな時間しかなかった。
 瑞波の無代をして、本当のところは自信がなかったのだ。
 その仕事が、しかし十二分に正しかった。
 自分の仕事が、世界一の技を生かし切った。
 このまま外へ飛び出して、叫び出したいような気分だった。
 どんな敵を打ち破るよりも、どんな賞を受け取るよりも、自分の仕事が人を生かした、その証を目の当たりにすることが嬉しい。
 瑞波の無代とは、そういう男なのだ。
 だが戦車にも余裕はない。
 地下から彼らを追ってきた自動人形(オートマタ)たちは、地上へ続く地下道を戦車砲で破壊して足止めした。が、いつまた地下から這い出てくるかわからない。
 地下の敵、そして敵は空にも存在する。
 「大統領閣下、『セロ』は?」
 「見えん」
 戦車の砲塔から小太りの身体を突き出した戦車長、シュバルツバルド共和国大統領カール・テオドール・ワイエルシュトラウスの応えは短い。
 飛行船『マグフォード』と死闘を繰り広げた空中戦艦『セロ』は、その終着点である空中都市ジュノーで『バドン』の砲撃を受けた。
 本来ならば、戦車の大砲ごときで傷つくような『セロ』ではない。自慢の流体装甲は、あらゆるダメージを吸収・消滅させてしまう。
 だが、『マグフォード』との戦いで流体装甲へのダメージが限界を超え、もはや飛行そのものにすら支障を来している。
 ジュノーの奥深くに秘蔵された戦前機械『ユミルの心臓』からのエネルギー供給を受け、ようやく飛んでいられる状態だ。それだけに、
 「『バドン』からの砲撃が怖いのだろう。都市の下の死角に回り込んだままだ」
 大統領も難しい顔だ。
 空中都市の縁ギリギリまで戦車を寄せ、車外の大統領親衛隊やハート技研の社員たちが下を覗き込んで警戒しているが、『セロ』は発見できない。
 「では先に『マグフォード』の方々と合流しましょう」
 「うむ……いや、待て!」
 大統領の声に緊張が混ざる。
 「いかがなさいました、閣下?」
 「奴ら、橋を爆破する気だ!」
 「!!」
 空中都市ジュノーを形成する三つの巨大浮遊岩塊『ハデス』、『ミネタ』、『ソロモン』。
 そのうち『ソロモン』には政府庁舎やセージキャッスルなど首都機能を象徴する施設が集中している。
 そして何よりも、現在において最も重要な施設『ユミルの心臓』がある。
 巨大な岩塊は橋によって連結され、お互いを行き来するにはその橋を通るしかない以上、
 「ソロモンに戻れなくなる! ヤツら、本当にジュノーをめちゃくちゃにするつもりか!」
 大統領の声に、凄まじい怒りが混じる。が、無理もない。
 ジュノーにとって、橋を落とされることは交通が絶たれるだけでは済まない。
 橋には、岩塊同士を連結する機能もある。橋の下に、複数の巨大な鎖が張られていて、これが空中岩塊を結んでいるのだ。
 それが絶たれたが最後、3つの岩塊は風に吹かれ、シュバルツバルドの浮遊岩塊空域へバラバラに流されてしまう。
 そうなったら最後、現代の技術で都市の再建は極めて困難、ぶっちゃけ不可能となるだろう。
 「橋を守る!」
 「承知!」
 『バドン』のエンジンがうなりを上げ、都市の縁からいったん後退、そこで一気に向きを変え、『ソロモン』へと通じる橋へ移動を開始する。一方、大統領はバドンの拡声器に齧りつくと、
 「『シュバルツバルド共和国大統領・ワイエルシュトラウスだ!  橋を爆破される! カプラの諸君! 橋を守ってくれ!』」
 『マグフォード』の方向へ、増幅された声が木霊する。
 つづく
 
 
 

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中の人 | 第十六話「The heart of Ymir」 | 17:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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